OBJECT FACTORY SLOW BASE

オブジェ工場スローベース

About

 コロナ禍の影響により最近は世界的にキャンプやグランピングをはじめとするアウトドアブームです。リモートでの仕事が可能な都会人の地方への移住も盛んになっております。自然回帰のライフスタイルが徐々に世の中に定着しつつあります。
 ブームの中で、誰しも一度は憧れるのがツリーハウスという夢の秘密基地です。
 そのツリーハウスを約20年に渡り、数多く手掛けてきたのが、オブジェ工場SLOW BASE 代表 木村 勝一です。
 工房のある青森県八戸市の裏山にツリーハウス10棟を建てた後は、プロのツリーハウスビルダーとして東北〜関東〜九州と日本中のあちこちから依頼を受け、個性的なツリーハウスを建ててきました。

           
    

 木村のツリーハウス作りはユニークであり、何より人と自然との共生にこだわっております。
 日本でプロのツリーハウスビルダーと言える人は数少ないのですが、大抵は木に直接、ボルトを打ち込むか、木を挟み込むことで、デッキを作り、その上に建物の台座を乗せてツリーハウスを制作しております。

 木村も当初は全くの我流でツリーハウス作りに挑戦した際は木を角材で挟むサンドイッチ工法を用いましたが、数年が経ち、木が成長し太くなるにつれ、デッキが歪み、建物も次第に壊れていきました。何より木に角材が喰い込み、木の成長の妨げとなりました。
  ツリーハウスは約5年しか持たないと言われるのは、それが理由のひとつとして分かりました。
 そしてツリーハウスはまずデッキが命です。長持ちさせる為に国産のカラマツや栗の堅木を森林組合や製材所と特別契約し使用する事にしました。(ホームセンター等で売っている集成材やツーバイ材では何年も持ちません)
 その上に自由にツリーハウスを作るのです。
 何よりツリーハウスという自然との触れ合いの場と空間がエコロジーとは真逆の人間の エゴの為の道具となってはいけないと木村は深く反省をし、試行錯誤を重ねた末に、手間は掛かりますが 樹に負担を掛けない 高床式工法にたどり着きました。

<ツリーハウスでグッドデザイン賞!!> 

 この工法の代表的なツリーハウスが千葉県市原市「ぞうの国」にあります。ぞうが日本一たくさんいる事で全国的に有名で『星になった少年』という映画の舞台にもなった大規模な動物園です。

  
 この「ぞうの国」の姉妹動物園の「サユリワールド」に2020年にオープンしたグランピング施設・アニマルグランピング「Bamboo Forest (バンブーフォレスト)」の中に1棟あるのが、木村のデザイン&施工したツリーハウス「キリン庵」です。
 この「キリン庵」のある「Bamboo Forest」は2020年の グッドデザイン賞を見事に受賞! 加えて、イタリアのミラノで催される世界的なデザイン賞の最高峰といわれる A'AWARDシルバーも受賞しました!!
 ツリーハウスが国内と世界的に有名なデザイン賞受賞に貢献するとは木村望外の㐂びでした。

<ツリーハウスは彫刻である> 

 木村勝一は鉄と木の彫刻家として日本中で精力的に活躍しておりますが、恐らく、今、日本一のツリーハウスビルダーと呼んで良いかも知れません。
 木村云わく「己の手から出たモノは全て彫刻作品愛と笑顔と感動の彫刻が作りたい!!

虎舞水飲み場「舞☆オブ・ザ・タイガー」
八戸ポータルミュージアム・はっち 収蔵

 是非、興味ある方は一度お問い合わせください。

Concept

 オブジェ工場SLOW BASEは謂わゆる工務店ではありません。一般的に建物は図面をもとに作られていきます。図面には、すべてに寸法が記されていますが、オブジェ工場SLOW BASEは工務店ではないので、基本的に図面もありません。図面の代わりにあるものはイメージ画です。
わたくし木村勝一が自ら手書きで描いたイメージ画一枚で作業をしていきます。


 ツリーハウスを製作する際に土台となる『木(き)』を想像してみてください。どんな木もまっすぐな直線で生えているものは一つとしてありません。そして途中には長い、短いの枝がいくつも生えています。その土台となる『木(き)』にツリーハウスを作るときに定規で引いた線の通りに作ることができるでしょうか。
 どのように作るかというと常に現場合わせてです。そのサイズに合わせてすべてを組み合わせていきます。高さや面積もその土台となる『木(き)』にあわせながら、適したものになるように作っていくことになるのです。
 だからこそ、イメージと現場合わせというのが鍵となるわけです。
 イメージを描き出すためには、もちろんクライアント様の思い描くイメージが第一になります。そのための打ち合わせにも時間を費やします。

 そして頭に描いた夢をきちんと形にしていきたいと思います。